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もう、昨日のことになってしまった。
私は東京の端っこに住んでいるが、昨日は茅ヶ崎まで出かけていった。
信徒の方が自宅を増築して作られたというアットホームな教会で、クリスマスコンサートがあり、それを聴くためだ。
歌うのは萩原ゆたか。長野県出身の女性ゴスペルシンガーだ。
ピアノは同じくゴスペル・シンガーのユミコ・ベック、息の合った2人だ。
萩原氏はアコースティックギターを弾く。
彼女の歌は、自然を題材にしていることが多いようだ。高原、潮騒、色づく木の葉、季節の移り変わり…。
その題材を用いながら彼女は、生きることに疲れた私たちにそっと寄り添う。
ものすごくがんばっているのに、誰にも評価されず、がっかりしているときに
「誰かのように、なろうとしないで / あなたは世界にたったひとつの / 神様がつくった大切な宝物」と歌う。
他者へのそれぞれの人生にも深い尊敬の気持ちを込めて
「遠く歩いてきた / なだらかに / そして険しく / 迷いながらも力の限り / ここまで来た」と語りかける。
誰もが安らげるサウンドで。
最後の曲では、涙ぐんでいる男性をチラリと見てしまった。
見てはいけないような気がした。
そしてもちろん、クリスマスなので、出席者全員で「The First Noel」を声高らかに歌った。
牧人ひつじを 守れるその宵、
たえなるみ歌は 天(あめ)よりひびきぬ
喜びたたえよ、主イエスは生まれぬ
たくさんのごちそうや、高価なプレゼントは無かったが
総勢30人弱の会堂の中に、2000年以上前にベツレヘムの馬小屋で生まれた、小さな我らの救い主を見ることができた。
本当のクリスマスを迎えられた喜びで、帰りの長い道のりも苦にならなかった。
グループに投稿しようか迷ったけど、あまり(日本においては)有名な人ではないので、ためらってしまった。
私が初めてゴスペルという分野の曲を聴いたのは、この人の歌だった。
さすが、ゴスペルシンガーだけあって、クリスマス・アルバムをいくつか出されている。
たぶん日本においては最新のアルバムであろう
A Christmas To Remenber
の中の一曲だ。毎年アドベントの時期になると、この人のCDが入れっぱなしになっていて、自宅にいる時はかけっぱなし状態になっている。
哀愁のある歌声が私好みで、他のアルバムも何枚か買っている。日本ではあまり売られていないのが悲しいところだ。
…しかし、映像はすごくベタなアメリカの家庭って感じで、もうちょっと何とかならなかったのかな~、と(笑)。
それだけ惜しいけど、彼女の歌声だけ後ろ向いて聴いていただけたら、と思っている。